マナーハウス

マナーハウス(manor house)というのは私たちは普通、『貴族の館』といっていますが、
字引を引くと(荘園内の領主の邸宅)となっています。

ロンドン近郊のマナーハウスへ、私たちは午後のひと時を、ゆっくりと過ごすため、
英国のお屋敷とはどんなものか、アフタヌーンティとはどんなものかしらと、
期待を持って訪れました。

私たちより先にそこを経験した友人は、お天気が悪かったので、屋内に通されたらしいのですが
私たちは広いお庭に並べられたテーブルにそれぞれ席をとりました。 

 

 庭ナンテものじゃないわ、これこそまさに庭園だわ、と心の中で呟きながらも、団体客のカナシさ、
お茶はサービスされるわけではなく、銘々が自分で屋内の一角から(廊下の隅のようなところ)から
カップにお茶と注いで、こぼさないようにソロソロと持ち運ぶ様は、それこそマナーに反しないようにと、
スニーカーを脱ぎ捨て!上着を着替えて!乗り込んだ私を少し情けない気持ちにさせました。

それに私たちが到着すると間もなく先客のご当地の人らしき5,6人の客が(彼と彼女らの身なりは、
きちんとしたものでした)日本人の団体客が来たわ、とばかりその場から姿を消してしまったのです。
私は少し傷つきました。 
でも、これしきのこと・・・,と気を取り直す、健気な?私!
そしてスコットランドのあのたどたどしい日本語で、気持ちよく接してくれたホテルの人たちを思い出していました。



それはさておき、庭園の前を遊覧船の通るような川が流れているなんて。
そして、「手を振ってください、振返してくれます」と、Kさんにいわれて手を振ると、
そのとおり船の上から手を振ってくれます。なんと、なんと・・・

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お茶は、イングリッシュ・ブレクファースト、アールグレイ、ダージリンの三種類がそろえてありましたが、
私は一度に三種類の紅茶をいただく気にはなれず、それにお味は、ホテルに備え付けの、ティバッグひとそろえを持ち帰って家で淹れた紅茶のほうがはるかに美味しいと感じました。
いかに本場とはいえ、条件が揃わなければダメ・・・。
テーブルには私の期待した三段重ねのケーキスタンドに、サンドイッチ、スコーン、一番上にはきれいなケーキ、
ではなくて、スコーンに、三種類ほどのジャムと、クローテッドクリーム。
私はスコーンには何もつけずいただくのが好きなので・・・。
ウーン、私はかなりヘソ曲がりなのかな?
Yes!

                   

 
帰途、「あれがウインザー城です」と、言われて慌ててバスの中から撮った写真です。今回の旅は湖水地方がメインだったので、このお城やロンドン塔などを見ることが出来なかったのが心残りでした。

 

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